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外国人の賃貸物件トラブル事例、予防や対策についてもご紹介

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外国人の増加を受け、賃貸物件に住む外国人はますます増える一方で、外国人とのトラブルが多発しています。

せっかく賃貸物件に入居して喜んでいたのに、トラブルが多発すると「まだ空き部屋のほうがよかった」と頭を抱えるオーナーさんが増加しています。

そこで、この記事では、外国人が居住する賃貸物件におけるトラブル事例やトラブルを防ぐための予防や対策などについても紹介したいと思います。

外国人の賃貸トラブル事例

①騒音

賃貸物件における外国人のトラブルとして最も多いと言われているのが、騒音トラブルです。

外国人は、部屋に友人や同僚などを呼んでホームパーティーや食事会を開くことが多く、お酒が入るとどんどん声が大きくなり、深夜までどんちゃん騒ぎをしてしまうのです。

 

鉄骨や木造のような賃貸マンションは、壁の薄いマンションが多いので、こうした騒ぎ声はもろに聞こえてしまうので、上下左右の住人はたまったものではありません。

特に、日本人と外国人が混在する物件であれば、静かに住んでいる日本人が多いので、すぐに大家さんや管理会社にクレーとして連絡がはいることになります。

②ごみの分別

外国では、ごみの分別を行っている国は非常に少ないといえます。日本はリサイクル率が世界でもトップクラスで、自治体によっては事細かくごみを分別しているところがあります。

そんなごみの分別が細かいところでは、プラスチックのゴミの中に、一枚のティッシュが入っているだけでも、ゴミ袋を持っていかないところがあります。

そうなると、比較的ルーズな外国人は分別がきっちりとできておらず、毎回ゴミ捨て場にゴミが残ってしまうといったトラブルが発生します。

しかも、防犯カメラをつけていない場合は、だれが捨てたゴミかもわからないので、結局は大家さんや管理会社がその処理をすることになり、余分な労力を使うことになってしまいます。

③複数人でシェアしていた

外国人の入居トラブルでけっこう多いのが、単身用の賃貸マンションで、入居後に複数人の友人や同級生と部屋をシェアしていたというケースです。

外国人は高額な渡航費や留学費を払って来日しているので、生活費や居住費を節約したいと考えている人が多いからです。

最初は単身で住んでいて、途中からシェアする人が多いので、なかなか気づかないというのが現状のようです。

トラブルが発覚する要因としては、①近くに大家が住んでいて、急に見知らぬ外国人の出入りが多くなった②騒音トラブルで発覚したなどが挙げられます。

④香辛料トラブル

賃貸マンションの外国人トラブルの中で、大家さんが意外と困っているのが、外国人の退去後にお部屋の中が、香辛料の匂いが染み付いてしまい、次の入居募集の際に敬遠されてしまうことです。

外国人の中には、小さい頃から慣れ親しんでいる香辛料を日本でも使う人が多く、特にスパイシーな香辛料は、クロスや床にまで匂いが染み込んでしまうことが多いのです。

 

ただ、原状回復のガイドラインには、タバコのヤニや傷などに関するものは明記されていても、香辛料の匂いについては、はっきりと明記したものはないので、トラブルになりやすいといえます。

もっとも、香辛料の匂いに関しては、立証するのが難しいため、結局は大家さんが原状回復工事(臭いの除去)の費用を負担することがほとんどのようです。

⑤言葉が通じない

日本に来たばかりの外国人は、母国語と英語だけしか話せない人はけっこう多いです。その場合、入居者からクレームがある場合にも、言葉が通じないために「すぐに対応できなかった」「クレームが肥大化した」などのトラブルに発展することがあります。

逆に、大家さんや管理会社から滞納の督促や連絡事項がある場合にも、言葉が通じないので、どのように伝えるかと頭を悩ますことがあるようです。

⑥緊急連絡先があてにならない

外国人との賃貸借契約時には、一般的に緊急連絡先を記入してもらうことが多いのですが、この緊急連絡先は、一時的に利用している場合が多く、もし実際にトラブルが起きて緊急連絡先に連絡しても、繋がらないといったケースが多いのです。

多い例としては、家賃滞納時や騒音トラブル時に入居者に連絡が通じない場合、緊急連絡先に電話してみても通じないといったケースです。

⑦家賃滞納後に行方不明

外国人とのトラブルで、一番やっかいだといえるのが家賃滞納で、しかも残置物もそのままで、入居者が行方不明になることです。

当面、お部屋をそのままにしなければならず、しかも家賃が入ってこないので、オーナーとしてはかなりの機会損失となってしまいます。

 

しかも行方不明者の多くは、すでに本国に帰国していることが多いので、家賃を回収することができず、しかも残置物の撤去費用代もオーナーで支払うことになるので、かなりの痛手となってしまいます。

火災保険の中には、行方不明者の残置物の撤去費用を、保険金でまかなうことができるので、こうしたオプションのある火災保険に入っておくことが大切ですね。

⑧民泊として利用される

繁華街に違い場所であれば、勝手に民泊として第三者に貸し出されていることがあります。

これは大家さんがその物件に住んでいればすぐに気づくことですが、そうでなく管理会社に業務委託していたり、週に1回程度の見回りであれば、なかなか気づくことができず、長期間第三者に利用されることになってしまいます。

勝手に鍵を複製されたり、見知らぬ人が物件内をウロウロされることで、安全性に問題があるとして、他の入居者から不信感が強まり、物件の評価を落とすことになってしまいます。

外国人との賃貸トラブル対策

①重要事項説明を徹底する

トラブル対策としては、まずは入居時の重要事項説明を時間をかけてでもじっくるすることです。

賃貸仲介業者による重要事項説明であれば、特に強調して伝えてもらいたい事項を事前に伝えておきましょう。

ゴミの分別や騒音などのトラブルは、この重要事項説明をしっかりと行うことで、かなり軽減されることもデータとして出ています。

もし、日本語がわからない場合は、通訳を依頼するか、絵でわかるようなものを作成するのが有効です。

②オーナー自ら物件によく顔を出す

外国人が入居している物件で、運営が一番うまくいっているのは、オーナーが物件に住み、入居者とよく顔を合わすことです。

これは外国人対策に限らずですが、入居者とよく顔を合わすことで、事前にトラブルを防ぐ抑制効果となったり、他の入居者からトラブルが大きくなる前に教えてもらうことができるからです。

 

また、もし「ゴミの分別ができていない」「共用部分に物を置いている」などの違反行為があれば、すぐに見つけることができ、すぐに指摘することができます。

多くの外国人は悪気あってやっているのではなく、ただ知らないだけですので、早い段階で指摘してあげると、すぐに改善してくれることが多いです。

 

また、物件に住んでいなくても、定期的に見回りをしたり、清掃をしながら入居者と顔を合わせて挨拶するだけでも、一定の効果が期待できるといえます。

重要なのはオーナー自ら物件に関わるというスタンスです。

③英語版や母国語版の資料を作成してみる

外国人留学生の場合、最初は日本語を読めないし、話せない外国人がほとんどです。そのため、彼らの国と習慣の違うことに対しては、いくら説明しても理解できていないことが多々あります。

そんな時は、英語や彼らの母国語の資料を作成してみるのも一つの方法です。例えば、よく中国人留学生やベトナム人留学生が入居する物件の場合、翻訳代として一時的にお金はかかってしまうものの、彼らの母国語の書いてある資料を作成してみることです。

そうすることで、細かい部分に関しても理解ができるようになり、結果トラブルが減少につながります。

④外国人専門の保証会社を利用する

保証会社は、大手から小規模の会社までたくさんあります。そんな保証会社の中には、外国人を専門に扱っている保証会社があり、滞納があった際には迅速にサポートしてくれます。

有名なのはグローバルトラストネットワークス(GTN)で、多言語で対応してくれるので、365日対応してくるので、オーナーにとっては心強い味方となります。

また、入居審査に関してもGTNを通して審査することができので、プロの目を通して、外国人の入居審査を行うことができるので、こちらも大家さんにとっては安心材料となります。

⑤安易に入居を拒まない

以前比べると減ってきましたが、外国人だからといって入居を拒むオーナーがいます。ただ、これは不当な差別を禁止する法令に抵触する不法行為にあたり、場合によっては外国人から訴えられることがあります。

実際、これまでに外国人賃借人からオーナーと媒介業者に対し、慰謝料を求める訴えは数多くあり、中には100万円の慰謝料を命じる判決が出ています。

そのため、外国人だからといって安易に外国人を断るのではなく、どうやって外国人入居者に日本の暮らしのマナーを伝えていくか、守ってもらうかに重点を置くことが大切だといえるでしょう。

外国人が入居するメリット

①口コミによる入居が期待できる

外国人は自国のSNSや情報サイトを見てお部屋探しをする人が多いです。そのため、一人外国人が入居すると、口コミや紹介によって、その友人や同僚など直接紹介してもらえる可能性が高いです。

実際、ある賃貸マンションは評判がよく、同じ大学の学生から空きが出ればすぐに入居が決まるといった、好循環を生んでいるマンションがあります。

まとめ

以上外国人の賃貸トラブル集とその対策について紹介しました。

外国人の入居者の数は、コロナで一時的減少はあったものの、長いスパンでは年々増加傾向にあります。

そのため、今後もますます賃貸物件における外国人の比率は増加していくことが見込まれますので、事前に外国人トラブルを想定して、対策を練っておくことをおすすめします。

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