不動産関連の会社に就職を検討している学生の多くは、「就職に有利な不動産資格を取得したい」と資格取得を検討している方も多いのではないかと思います。
不動産の国家資格は、宅地建物取引士をはじめ、管理業務主任者、マンション管理士、不動産鑑定士などがありますが、足元で学生に人気の不動産資格となっているのが、2021年に国家資格となった賃貸不動産経営管理士です。
これまでは、不動産関連の会社へ就職を検討している学生のほとんどが「宅地建物取引士」の資格を目指してきましたが、賃貸不動産経営管理士も国家資格となったことで、新たな目標として賃貸不動産経営管理士を目指す学生も急増しています。
この記事では、学生に人気の賃貸不動産経営管理士のご紹介と、オススメの勉強方法について紹介していきたいと思います。
賃貸不動産経営管理士が学生に人気の理由
①賃貸不動産経営管理士は不動産初心者にとっつきやすい資格
不動産業界は、数ある仕事の中でも専門分野となるため、「実家が大家業をしている」「親が不動産会社に勤めている」といった特殊なケース以外は、一般の学生にとってなかなかイメージが湧きにくい仕事です。
そして、宅地建物取引士はそんな不動産業界を代表する資格で、民法や宅建業法のような法律を中心に勉強していきます。
ただ、不動産という実際の仕事場面がイメージしにくい中、法律がメインとなる宅建の勉強はなかなかイメージが湧かず、頭に入ってこないため、学生にとって宅建の取得というのはかなり難易度の高いものとなっています。
一方で、賃貸不動産経営管理士は、宅建に比べるとより実用的な業務に近いため、不動産の初心者にとっても勉強しやすい(イメージしやすい)といえるでしょう。
足元で、難易度は上がっているものの、それでも宅建に比べると合格率は高く、また何よりも費やす勉強時間が少なくて済みます(宅建の一発合格はかなり厳しいといえますが、賃管理士であれば一発合格している学生は多いです)。
学校の勉学に励みながらも、並行して勉強できる国家資格として、学生向きの資格となっているのが賃貸不動産経営管理士といえるでしょう。
②就職に有利
2021年に国家資格となった賃貸不動産経営管理士は、賃貸不動産の管理をメインとする内容で、不動産管理会社をはじめ、賃貸仲介会社、不動産投資会社なども近年資格取得を推奨している資格です。
実務経験はないにしても、ある程度の知識を身につけることができるので、企業選定時に自分のやりたい仕事をイメージしやすいといえます。
もし資格を保有していると就職時にも有利に働くので、学生時代にとっておくことでかなりプラスに働く資格だといえます。
③国家資格という箔がつく
賃貸不動産経営管理士は2021年に栄えある国家資格の仲間入りをはたし、資格としての重要性が一気に高まりました。
これにより、②の就職に有利と被りますが、もし合格すれば学生で国家資格を持っていると履歴書や面接の時にアピールすることができます。
知識だけではなく、履歴書の見た目もよくなるというところが学生から大きく支持されている理由の一つです。
賃貸不動産経営管理士の資格取得を推奨する業態
以下不動産業界において、賃貸不動産経営管理士の資格取得を推奨している業界です。
不動産管理会社 | 最も需要が高いのが不動産管理会社。特に大手管理会社は、自社の社員も含め、賃貸不動産経営管理士の確保が最優先となっている。資格保有者の採用枠を拡大していることに加え、資格保有手当を出している会社も見受けられる。 |
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不動産投資会社 | 自社で保有している物件を管理するために、管理会社と同じく賃貸不動産経営管理士の確保が急がれている。 |
不動産賃貸会社 | 賃貸を専門としている会社においても、自社で200戸以上管理しているところもあり需要拡大にある。また、管理していない会社においても、賃貸管理の知識を持っている賃貸不動産経営管理士を優遇する不動産会社もある。 |
不動産売買会社 | 不動産売買の案内や契約時に、主に管理に関する知識が必要となり、不動産売買を専門とする会社においても、賃貸不動産経営管理士の資格取得を推奨している会社が見受けられる。 |
不動産デベロッパー | デベロッパーの中でも、特に賃貸不動産を開発する不動産会社において、賃貸不動産経営管理士の資格取得を推奨している会社が多い。 |
また、不動産業界以外にも、金融業界においても不動産融資の際に、宅建を取得する銀行マンが多いですが、中にはスキルアップのため賃貸不動産経営管理士を取得している銀行マンもいます。
学生のメリットを生かせ!オススメの勉強方法
とはいっても、学生だって学校の勉強もあれば、アルバイト、部活動(サークル)など、一日に勉強できる時間は限られています。
そんな限られた時間の中では、時間を有効に活用する必要があります。以下オススメの勉強方法を紹介します。
①アプリを利用せよ
近年、資格取得において絶大な効力を示しているのが、スマートフォン向けのアプリです。アプリは、場所を問わず、時間さえあればどこでも勉強することがあとが可能です。
そんなアプリを最も有効に活用できるのが通学時の電車です。中には片道1時間以上かけて通学する学生もいるので、この時間はかなり貴重です。もし毎日1時間でも勉強することができればかなりの実力がつくでしょう。
別の記事で賃貸不動産経営管理士のオススメアプリも紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。
『【2022年最新版】賃貸不動産経営管理士のおすすめアプリ、みんなの評価・点数・勉強方法』
②YouTubeを活用する
次にオススメするのは、YouTubeの無料動画です。賃貸不動産経営管理士においても、YouTubeで仕事内容や勉強方法について解説する動画が発信されています。こちらも通学時の時間を有効に活用できます。
中でもオススメしたいのは、棚田行政書士が発信している『棚田行政書士の不動産大学』です。
不動産大学では主に不動産全般について扱っていますが、ジャンル別で賃貸不動産経営管理士についてもけっこうな本数を発信しています。
学生にとってもわかりやすい内容
不動産大学をオススメする理由としては、賃貸不動産経営管理士の資格が何のための資格で、どのように勉強していけばいいのかを一から教えてくれるところです。
不動産業界がどのような仕事をするのかまだイメージできない学生にとっても、かみ砕いて解説してくれるので、オススメです。
オススメの参考書についてもランキング形式で紹介
また、受験者にとってありがたいのが、オススメの参考書についても教えてくれることです。
受験者にとって、どの資格もそうですが、どの参考書を使ったらいいか非常に迷います。書店に行って自身で確かめるのもいいですが、不動産のプロが進める参考書もぜひ参考にしてみてください。
もちらん棚田行政書士個人としての感想となるので、一概に誰にでもというわけにはいきませんが、参考にはなるので一度内容を確認してみてください。
別記事『【賃貸不動産経営管理士】資格取得に絶対おすすめ無料動画!理解度アップで試験を突破しよう!』
余談ですが、人は勉強する際に、目よりも耳から学んだ方が理解度が早いので、テキストと並行して勉強すると理解度が深まります。
③通信教育を利用する
こちらは宅建ほどではないですが、有料となるので、短期間で集中的に勉強したい方にオススメの勉強方法です。確実に合格するためには通信教育を利用するのも有効です。
『賃貸不動産経営管理士』通信教育おすすめ3選
賃貸不動産経営管理士は比較的新しい資格ですが、人気資格となっていることもあり、扱っている資格学校はけっこうあります。
その中でも、管理人がおすすめとする資格学校3つを紹介したいと思います。
①スタディング | 賃貸不動産経営管理士試験の受験対策に特化したオリジナルカリキュラムで構成。すばやく要点をつかむことができますので、忙しくても合格したい方におすすめです。わかりやすいビデオ講座と段階的な問題練習で、基礎から合格レベルまで効率よく学べます。 |
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③アガルート | 創業8年の会社だが、司法試験を皮切りに、法律・不動産・測量をメインに一気に拡大。口コミによる評価も高い資格予備校。 |
④KENビジネススクール | 宅建と賃貸不動産経営管理士などの不動産資格に強い学校。 |
①スタディング
運営会社 | KIYOラーニング株式会社 |
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資本金 | 7億9945万円 |
設立 | 2010年1月4日 |
業務内容 | 資格試験に効率的に合格するためのオンライン資格対策講座を実施。 |
スタディングを運営するKIYOラーニングは設立12年の会社にもかかわらず、2020年7月に東証マザーズに上場しています。
講座数は26にのぼり、受講者数も10万人を突破するなど通信教育を展開する資格学校としては絶好調の会社です。
そして、何よりも魅力的なのはコスパが非常に良いことです。
上場企業とあって潤沢な資金により、講師陣の質もよいことに加え、受講料が非常に安いことが何よりも魅力的です。
他の大手資格学校に比べ、資格によっては半額以下の講座もあります。うち、この賃貸不動産経営管理士も14,960円(分割1,347×12か月)とほかにくらべ、圧倒的に安い金額となっています。
ビデオ講座と問題はパソコン、タブレット、スマートフォンで学ぶことができ、通勤時間、休み時間、待ち時間、就寝前後に気軽に勉強することが可能です。1回分のビデオ講座は30分となっています。
スタディングの講師陣が知識を集約したオリジナルテキストを使用。ビデオ講座とリンクしており、動画とあわせて効率よく勉強することが可能です。
②アガルート
運営会社 | 株式会社アガルート |
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資本金 | 2,500万円 |
設立 | 2013年12月16日 |
業務内容 | ■国家試験、検定試験等のオンライン予備校 ■資格試験対策の書籍を中心とした「出版事業」 ■医学部・看護学校受験のオンライン予備校 ■士業や管理部門の転職なら「アガルートキャリア」 ■完全成功報酬型M&Aコンサルティング・アドバイザリーサービス ■大学・高校受験の志望校合格・内申点アップへ |
設立8年の会社ですが、最も勢いのある資格学校の一つ。元々、司法試験や司法書士といった法律系の資格に強い資格学校として、受講生の拡大を図ってきた資格学校。そのため、宅建やマンション管理士の資格にも強い。目下、賃貸不動産経営管理士の講義にも力を入れている。
また、アガルートアカデミーは①倍速再生(8段階速度調整,かつ最大3倍速)②音声ファイルのダウンロード可能(ネット環境を気にせず学習可能)③マルチデバイス(パソコン/スマートフォン/タブレット)などの対応といったスキマ時間も有効活用できるオンライン講座として、 特徴があります。
アガルートは合格時の特典や割引制度が充実
■合格者に対し祝い金2万円を贈呈
■合格者に対しお支払い金額を全額返金
■アガルートで他の講座を受講した人には10%OFFで販売
アガルートの顔、工藤先生の影響力強し
不動産の資格を多数持っている美人講師の工藤先生が大人気。不動産の知識が豊富で、さらにわかりやすい講義ともあって、すでにアガルートの顔にもなっています。
アガルートは、他の資格学校の比べ、受講料が高い合格時の祝金や支払金額の全額返金といった特典が何よりも魅力的です。
③KENビジネススクール
運営会社 | 株式会社Kenビジネススクール |
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資本金 | 1,000万円 |
設立 | 1973年1月17日 |
業務内容 | 教育、 講師派遣、 研究・出版 |
KENビジネススクールは宅地建物取引士及び賃貸不動産経営管理士に強い資格学校。特に、代表を務める田中謙次先生の講義はテンポがよく、またわかりやすいことからも大人気の講師。規模は小さいが賃貸不動産経営管理士の資格においてはおすすめ。
KENビジネススクールもスタケン同様アプリも作成しているので、気軽に勉強できるアプリと併用しながら勉強するのが効率的な勉強方法だといえます。
通信教育の料金一覧(2021年度)
①スタディング | 14,960円(税込) |
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②アガルート | 43,780円(税込) ※合格すると2万円の祝金or全額返金といった特典あり |
③KENビジネススクール | 21,000円(税込)受講料+テキスト代 |
スタディングやKENビジネススクールは、大手資格学校に比べると、受講料が格段に安いです。また、不動産を専門とする講師陣も揃っているので、受講内容もしっかりしています。
そして、受講内容がしっかりしている学校はアガルート。実績と実力抜群の教師陣は圧倒的におすすめしたいNO1の通信教育です。
まとめ
就職に有利な資格として、今学生に人気の賃貸不動産経営管理士について紹介しました。
国家資格となり、ますます注目を集める賃貸不動産経営管理士の資格ですが、学生でも集中的に勉強することで、学生時代に取得することも十分に可能です。
しかも、近年はアプリやYouTubeの無料動画でも勉強することが可能なため、余った時間を有効に使い、お金をかけなくても資格を取得することも可能です。
もし不動産業界に興味のある学生は、ぜひ就職に有利な賃貸不動産経営管理士の資格を取得して、就職活動に役立てましょう!