「住み替えのために家を売却したい」「相続したが空き家になっているので売却したい」など持ち家を売却する理由はさまざまです。ただ、ほぼ一貫しているのは、できる限り高く売りたいという方がほとんど。
そこで今回は、不動産の専門知識がなくても、最低限の準備と調査をすることで、できる限り持ち家を高く売る方法について解説していきたいと思います。
不動産売却におすすめの不動産業者
アプリ名 | 特徴 | |
三井のリハウス |
業界最大手の三井不動産グループ。圧倒的なシェアと揺るがないブランド力と質の高いサービスを受けることができます。物件の売却に関しては全国どこでも相談できます。 | |
ノムコム |
野村不動産系列の野村不動産アーバンネットが運営する不動産情報サイト「ノムコム」の不動産無料査定。ノムコムは月間利用者数300万人で、数多くの実績のある会社です。 | |
東急リバブル | 東急不動産の中古物件を扱う会社。全国で物件を取り扱っているので、不動産売却の取り扱いでは業界でもトップクラスです。 |
持ち家を高く売るために意識すべきこと
①まずは自分で調べてみること
不動産の売却は、大きなお金が動くので、誰しも少しでも高く売りたいと考える一方で、不動産の売却は不動産会社に丸投げしているという方がほとんどです。
しかし、スーパーでは10円でも安く商品を買うために、毎日チラシとにらめっこしている主婦が多いにもかかわらず、持ち家の売却に関しては、すべて丸投げというのは、かなり矛盾した話しではないでしょうか。
せっかく価値のある持ち家(不動産)を所有していても、間違って安くで売ってしまったら、悔やんでも悔やみきれませんから。
持ち家を少しでも高く売るために重要なことは、まずはわからなくても自分で調べてみようとする意識を持つことです。
②すべて人の言いなりにならない
不動産の売却にあたっては、大きなお金が動く分、不動産業者を含め、親や兄弟、子供や配偶者などさまざまな人が絡んできます。そこで重要なことは、人の言いなりにならないことです。
もちろんアドバイスとして聞く分には何ら問題ないですが、すべて人の言いなりで動いていると、自分自身が思考停止になってしまい、結果判断基準を見失ってしまうからです。
人の言っていることはあくまで、参考にしながら、改めて自分はどれが最善かを常に考えておくことが重要です。
③準備できることはやっておく
持ち家を売却するうえで、不動産の仲介業務や登記の変更手続きは専門会家に依頼しますが、それでも自分自身でできることは自身で行うのがベストです。
例えば、売却に必要な書類を整理しておくことで、円滑な売却手続きが可能となり、早めに売却できる可能性が高まります。
また、後ほど詳しく記述しますが、売却予定の家をきれいにしておくことも重要です。内覧の際、きれいにしておくことで、内見者の心象に大きく影響を与えるので、可能な限りきれいな状態にしておくようにしましょう。
ここは確認しておきたい!周辺相場を把握しておく
①売却不動産の評価額を調べておく
売却不動産の評価額は、誰でも簡単に調べることのできます。これを頭に入れておくのと、売却時にある程度の判断基準ができるので、事前にチェックしておきましょう!
⑴固定資産税評価額を確認する
固定資産税評価額は、固定資産税の課税明細書をみることで確認することができます。課税明細書とは、所有している不動産に対し、毎年4月から6月頃に役所から送られてきます(自治体によって違うので要確認)。
この課税明細書には、土地の評価額及び家屋の評価額が記載されているので、土地と建物を足した金額が所有不動産の固定資産税における評価額となります。
⑵路線価を確認する
路線価は、国税庁が毎年7月に発表する、その年の1月1日時点における主要な道路に面した1㎡あたりの土地の価格です。路線価は相続税や贈与税を算出する際に参考となる価格です。
路線価は⑶で紹介する公示価格に比べると、低く設定されており、路線価の1.25倍が公示価格となります。
グーグルやヤフーの検索エンジンで「路線価 〇〇市」「路線価 〇〇町」と打ち込めば、ネット上でも路線価を確認できます。ただ、前面道路が私道の場合は、路線価が設定されていない土地もありますので、近況の路線価を確認し、参考するようにしましょう。
⑶周辺の公示価格を参考にする
公示価格とは、国土交通省が毎年発表している標準値のことで、正式には地価公示価格といいます。全国の約3万の標準地を選定し、2人以上の不動産鑑定士が標準値を鑑定し、算出されます。
主には、国が経済指標や土地の収容の際に参考としている指標となります。民間では特に公示価格に基づいて不動産価格を決定することはないですが、できるだけ公示価格を参考にしなさいという努力義務はあります。
この公示価格はその年の1月1日時点の指標で、毎年3月下旬ごろに発表されています。算出された価格は、㎡単価で表され、土地価格の客観的な目安として活用されています。
なお、価格は、更地の価格で算出されており、もし敷地に建物がある場合は、建物がないものとして計算されています。
公示価格は、所有不動産のすぐ近くで算出されているとは限りませんが、近隣の相場を把握しておくうえでも、チェックしておきましょう。
不動産業者に持ち家を売却する場合、言い値で売却しないためにも、ある程度自身でも不動産相場を把握することが大切です♪
持ち家の不動産価格をプロに査定してもらう
ある程度自分自身で相場の感覚を掴めたら、次は不動産業者に査定を依頼してみましょう。ここで重要なのは信頼できる不動産業者に査定を依頼するのが一番です。
地元の付き合いのある不動産業者であれば安心です。一番地元の不動産に詳しいですし、何よりも信頼関係があるので、「騙される」リスクが少ないためです。
とはいっても、不動産業者に知り合いのいる人のほうが少ないので、そういう場合は、大手不動産会社に査定を依頼するのが無難です。
以下三井不動産系の【三井のリハウス】や野村不動産のノムコムの不動産無料査定
のような会社は誰でも知ってるような会社なので安心です。
不動産業者の査定は取引事例や周辺相場、物件の築年数なども加味されたある意味現実的な査定をしてくれるので、客観的な金額を出してくれる意味でも貴重な情報ですので、プロに査定してもらうことはオススメです。
家を高く売るための基本的なテクニック
自分自身で調べた周辺相場と、プロによる査定が終われば、いよいよ売るための準備をしていきます。
そして、せっかく相場を把握しても、けっこう多くの人が手抜きし、売却のマイナスとなっていることがあります。それが以下となります。
⑴残置物の撤去
持ち家を売却する場合、家具や家電などは可能な限り事前に撤去しておきましょう。家具や家電は、各自治体の粗大ごみの回収で撤去すると安い経費で撤去できます。
すべて不動産業者に依頼してしまうと、中には中間マージンをとる業者もあり、少し割高になる可能性があるからです。面倒ですが、自身で可能な限り手配すると経費も削減できます。
もちろん重たいものは、自分で運ぶと腰を痛めたり、ケガすることもあるので、専門の撤去業者に依頼するのが安心です。
なお、残置物の撤去は【ECOクリーン】のような専門業者に依頼すれば、見積もりから撤去までワンストップで行ってくれます。
⑵可能な限りきれいにしておく
家はどうせ売るのだから、汚くてもいいやと思って売る人が多いですが、この考えはNGです。もし、持ち家を少しでも高くで売ろうと思えば、少しでも値切られないように、家をきれいにしておくことが重要です。要は心象の問題ですので、可能な限りきれいな状態を見せることが重要です。
中には、クロスと床だけを全面張り替えて、リフォーム代は30万円にもかかわらず、同じほかのタイプのお部屋よりも100万円値上げして売っているセミプロもいます。
一方、荷物が山積みで、ほこりだらけの部屋だと、値切られる絶好の口実となります。きれいにしておくのと、そうではないのでは、それだけで何十万円、場合によっては百万円単位で金額が変わることがあるので、可能な限りきれいにしておきましょう。
⑶POP広告や写真を置いてみる
家を高く売るための効果的な販促ツールとして、現地にPOP広告を置いてみることです。内覧者が物件を見に来た時に、売却物件の強みがわかるようなPOP広告を作っておくと、購入意識が高まることがあります。
以前当社で仲介させてもらった個人所有者の売主様が、夜景のきれいな物件だったので、わざわざ夜景を写真にとって、アルバムを準備し、誰でも見れるように置いていたのです。
やはりそれを見た購入希望者からは、「良い眺めですね」という好反応があり、不動産業者としても感心したのを覚えています。
⑷隣地の所有者さんに声をかけてみる
「隣地は倍出しても買え」という言葉があるくらい、隣地の所有者には高く買ってもらえる可能性があります。
理由としては、隣地を買うことで、自身が所有している土地と合わせ「地形(土地の形)がきれいになる」「土地の評価が高くなる」などのメリットがあるからです。
また、ある程度まとまった土地になると、収益物件を建てることができたり、駐車場としても貸し出すことができるなど、事業性としてもメリットがあります。
この場合は、評価額が2倍になったりすることもあるので、土地の形や規模によってもかなり変わってきます。
そのため、隣地の所有者さんは、2倍とはいわないまでも相場よりも高くで買い取ってくれる可能性が十分にあります。
⑸リフォームして売る
場合によってですが、家の中をリフォームして売ることで、高く売れる場合があります。
特に、マンションであればボロボロの状態で売るよりも、壁や床をリフォームしたり、水回りをきれいにして売ることで、バリューアップが図られ、リフォーム代が100万円であっても物件価格を200万円アップして売ることが可能となります。
例えば工務店やリフォーム会社と知り合いだったり、よく利用することで、多少値引いてもらえると、この売り方のほうが得をする場合が多いです。
日頃からこうした工務店やリフォーム会社と関係を築いておくとメリットが大きいですね。
まとめ
以上持ち家をできるだけ高くなる方法を紹介してきました。
持ち家を売る上で一番重要なのは、まずは自分で調べてみることです。不動産会社や詳しい人に丸投げするのではなく、可能な限り自分で調べてみて、それからプロにアドバイスを求めるといったスタンスが望ましいです。
そして、不動産会社に持ち家の売却を依頼する場合にも、売主側でできることを準備しておくことで、経費削減に繋がったり、買付金額のアップにつながるので、やれることはやっておくようにするのがベストだといえます。
不動産は大きな資産ですので、1円でも高く売れるように、自分でも工夫してみてください♪